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沈黙のパレードのあらすじをネタバレありで最後の結末まで紹介します

映画『沈黙のパレード』は天才物理学者・湯川学と警視庁捜査一課の刑事・内海薫が謎を解き明かす作品です。
この映画はある少女が行方不明となり、数年後に彼女の遺体が発見されるという衝撃的な展開から始まります。
犯人と思われる男が無罪放免となり、その後も謎が深まる一方で町の人々の間には憎悪が渦巻いていきます。
パレード当日にその男が死亡し、殺害する動機のある全員にアリバイがあるという超難事件に湯川と内海が立ち向かうことになります。
(立ち向かうという表現を使うなら一番は草薙かな)

今回はその沈黙のパレードのあらすじをネタバレありで最後の結末までお届けします。

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沈黙のパレードのあらすじ(ネタバレあり)

並木佐織の謎の失踪

2017年8月・・・

毎年夏に菊野市で開催されているイベント。
イベントの一つとして開かれるのど自慢大会で14歳の並木佐織がステージで歌う歌に皆酔いしれていた。

その歌声を聞いたのど自慢大会の審査員の新倉直紀・留美は佐織をスカウトする。


しかし町で居酒屋を営む「なみきや」の店主で佐織の父である祐太郎は猛反対。

結局新倉直紀のレッスンを受けながら佐織は高校後にプロの歌手を目指すことになる。

が・・・

佐織は平成31年3月29日午後8時頃、突如行方となった。

佐織の遺体が発見される

3年後・・・

捜査会議である事件の詳細を内海が説明している。

令和4年6月2日静岡県牧之原市内で殺人・放火事件が発生。
事件は放火で火災が発生し、住宅は全焼。

焼け跡からは二人の遺体が発見された。


一人目は・・・
3年前に菊野市で行方不明となっていた並木佐織

佐織の死因の直接的な原因は火災によるものではなく、後頭部を鈍器などで殴られた脳挫傷。
火災が発生する前にすでに亡くなっていたのではないかと思われていた。


二人目は・・・
この家に住んでいた83歳の蓮沼芳恵
蓮沼芳恵も焼死ではなく、佐織より前に死亡し、放置されていた。


なぜ3年前に菊野市で行方不明となった佐織の遺体が静岡県で発見されたのか?
その理由は不明。

今回容疑者としてあがっているのは芳恵の息子である蓮沼寛一

蓮沼と佐織には接点があった。
佐織が行方不明となった3年前蓮沼は菊野市に住んでいた。


捜査会議中、遅れた草薙が入ってくる。
草薙は現在多忙を極めており、なぜ自分が今回の事件に呼ばれたのかわからない。

しかし蓮沼寛一の写真をみるなり、表情が変わり、その場に嘔吐し、うずくまってしまう。


草薙は蓮沼が容疑者の事件を過去に担当していた。

本橋優奈の15年前の事件

15年前・・・

平成19年5月12日に東京足立区で12歳の本橋優奈ちゃんが行方不明になった。
その後優奈ちゃんは奥多摩で遺体で発見。

その事件の容疑者であがってきたのが優奈ちゃんの父親の工場で働いていた蓮沼寛一。


蓮沼が逮捕されたのは平成23年8月14日。
その時点で死体損壊遺棄の時効の3年は過ぎていたため、蓮沼寛一の罪名は殺人罪しか残されていなかった。

しかし取り調べでも裁判でも蓮沼は完全黙秘。
証拠不十分で一審二審とも判決は無罪となり、検察は上告をあきらめた。

最終的に蓮沼は無罪となり、刑事補償金と裁判費用1000万以上を手に入れて、事件は終わった。


その判決を聞いた優奈ちゃんの母親の本橋由美子は自殺。
事件は最悪の結末を迎えていた。

その蓮沼寛一がまた草薙の前に現れた。

蓮沼寛一は完全黙秘を貫き釈放

蓮沼寛一の所在が判明し、早速取り調べが始まる。
しかし蓮沼はまたもや完全黙秘。

証拠としてあがっていたのは蓮沼の部屋にあった作業着。
その作業着には血痕があり、佐織の血液が検出されていた。


内海は菊野市の研究施設に通っていた帝都大学理工学部物理学科教授の湯川学に協力を仰ぐため、二人は久しぶりに顔を合わせた。
湯川は教授となっていた。

事件の経緯を説明する内海。
蓮沼は完全黙秘を貫き、釈放され、送検されても起訴は難しい状況だった。
15年前の本橋優奈ちゃんの事件で実刑にできなかった過去があるため、検察は慎重になっていた。


草薙は今回の事件が起きたのは15年前本橋優奈ちゃんの事件で蓮沼を実刑に持っていけなかった。
その原因が自分にあると思っていた。

事件の詳細と草薙の心情を伝え、力を貸してほしいという内海に湯川は

「これは君たち警察の問題だ。僕には関係ない。」

と告げる。
その言葉を聞いてあきれかえる内海。


蓮沼は釈放後、また菊野に戻ってきた。
現在は3年前に勤めていた廃品回収会社の当時からいる同僚の所に転がり込んでいる。

蓮沼寛一が「なみきや」に現れる

菊野商店街では1年に一回「キクノ・ストーリー・パレード」という大イベントが開催されている。
毎年菊野商店街でも「チーム菊野」というチーム名で参加していた。

菊野商店街にある「なみきや」ではイベントの話で持ちきりだった。


そこに一人の人物がなみきやに入って来る。
その人物の顔を見た瞬間、それまでにぎやかだった店内が凍り付いた。

入って来たのは蓮沼寛一だった。


悪びれず椅子に座り、被害者は俺の方という蓮沼の態度に怒りを露わにするなみきやの面々。
佐織を殺害したことを責めるなみきやの人たちに

「俺は誰も殺してない。」

と言い放つ蓮沼。


その蓮沼の言葉を聞いて店の奥から刃物を持ち出してくる佐織の父親でなみきやの店主の祐太郎。
興奮する祐太郎をみんなで制止する。

どいつもこいつもと言い、たばこの吸い殻を店内に捨てて、蓮沼は店を出て行った。

静まる店内の常連の中の一人に湯川もいた。

キクノ・ストーリー・パレードが開幕

キクノ・ストーリー・パレードの日を迎えた。
イベントは大勢の人でにぎわっている。

湯川は夏美と一緒にイベントを楽しんでおり、途中で留美を見つけて合流する。


そこに真智子から夏美に電話が入る。
お客さんが腹痛を訴えたため、祐太郎は病院に連れて行き、真智子もこれから様子を見にいくところ。

その話を聞いて夏美は一旦お店に戻ることになった。


湯川と留美はイベントのメインである仮装大会を一緒にみることに。

ついに「チーム菊野」が登場。
「宝島」をテーマにした演目は大盛況に終わる。


湯川はのど自慢大会の会場に移動。
審査員の直紀と留美は何やら神妙な面持ちで審査員席に座っていた。

そんなときイベント会場に突如大量のパトカーの音が響き渡る。

なんと蓮沼寛一が殺害されていた!

沈黙のパレードで蓮沼寛一を殺したのは誰?
映画『沈黙のパレード』の物語は数年前から行方不明になっていた並木佐織の遺体が発見される事件から始まります。 事件の容疑者は湯川の大学時代の同期である刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で無罪となった男・蓮沼寛一でした。 男は今...


蓮沼寛一の死

蓮沼寛一の死亡したのは住んでいた物置部屋。
推定時刻は午後3~5時の間。

第一発見者は蓮沼が転がり込んでいた増村栄治。
警察はすぐに取り調べに入るも増村にはアリバイがあった。
パレード見た後、パチンコをしている増村の姿が確認されていたため、蓮沼の殺害は不可能。


増村は帰宅して、近づいたら息してなくて、びっくりして110番した。

蓮沼の体からは睡眠薬が検出されたが、普段は飲んでいなかった。

蓮沼と増村の関係は3年前まで同じ会社にいた同僚。
3年前に急にいなくなった蓮沼から2か月ほど前に連絡があり、家賃半分払うから置いてほしいと頼まれていた。
寝床は小さな物置部屋だった。

最後に草薙は「なみきや」のことを蓮沼が何か言っていなかったか聞くが増村は「なみきや?」と知らない様子。

並木家の家族のアリバイ

今蓮沼を殺害する動機が一番あるのは並木家の家族。
なみきやにも刑事が話を聞きに来ていた。


祐太郎
腹痛を訴えたお客さんを病院連れて行っていた

真智子
夏美に連絡後、病院に様子を見に行く
病院を出たのは午後16時半を過ぎていた

夏美
母親から連絡をもらってなみきやに戻った


並木家の祐太郎・真智子・夏美の三人には全員アリバイがあった。


そういった状況の中

蓮沼が死亡した件について
時間取れないか。

湯川から内海に連絡が入り、内海と草薙は湯川の元に向かう。


湯川がなみきやの常連なことを聞いて驚く内海と草薙。
余裕がない草薙を見て湯川は

「君は疑っているのか?なみきやの家族を。」

と質問する。
言葉につまる草薙。


湯川は蓮沼が死亡した日のなみきやの様子を話し始める。

イベントの日、なみきやではチーム菊野の準優勝の祝勝会をしていた。
祝勝会には湯川も参加していた。

なみきやに麻耶が神妙な面持ちで店に入っていく。
そして麻耶は蓮沼が死亡したことを伝えた。
動揺する面々。


湯川から見た並木家3人の反応は

祐太郎はなりゆきをみましょう
真智子・夏美は何が何だがよくわからない

といった感じだった。


「並木家が蓮沼の死に関わっていると思うか?」

と聞く草薙に湯川は

「わからない」

とだけ答えた。


蓮沼の死因は窒息死の可能性は高いが、まだ不明。
体からは睡眠薬が検出されたが、蓮沼は睡眠薬を常用してはいなかった。
誰かに飲まされて眠らされた可能性もある。

湯川は捜査に協力することにした。


現場にやって来た湯川は蓮沼が死亡した物置部屋の引き戸の取っ手に注目する。
扉は外からのみ鍵がかけられるようになっている。

ネジを外すと取っ手にわずかな隙間ができる。
この隙間を使えば、部屋の酸素を減らし、窒息させることはできる。
遺体の状況からしても可能性はあるが、湯川の考えはあまりにも手の込んだ方法すぎる。

ただもしこのこのような方法で殺害することを選んだのであれば、この殺人には何か特別なことがあったのではないか?
と湯川は推測する。

何か特別なこととは何か?
湯川は「さっぱりわからない。実におもしろい。」と笑って答えた。


草薙は蓮沼の死亡が並木家の人たちの復讐であってほしくない。
そのため必死に並木家を調べている。

もし殺害が並木家の人たちによるものであれば、草薙は被害者を殺人者にしてしまったことになる。

湯川は草薙がさらに追い詰められることになってもいいのか?
と内海に尋ねられる。

「真実は不幸だけを生みだすもの。」

「僕だってあの時と同じようなことを繰り返したくはない。」
(これは容疑者Xの献身の石神のことを言っているんですかね)

液体窒素を使用しての殺人?

警察は湯川監修の元、実験をする。
蓮沼の寝ていた部屋に液体窒素を流し込み、殺害することはできるかという実験。

湯川は蓮沼が使っていたマットレスの水分量に目を付けた。
マットレスの水分量が多かったことから、犯行に使用したのは液体窒素ではないかと考えた。


実験によって

人を殺害させるのに必要な液体窒素の量は20リットル。
そしてマットレスに残された水分量は100グラム。

これは蓮沼が死亡していた場所に残されたマットレスの水分量と一致していた。

つまり蓮沼殺害には液体窒素が使用されていた可能性が高いということが判明した


関係者で液体窒素を扱える人物として上がってのは

トジマ屋フーズの社長戸島修作

内海と草薙はトジマ屋フーズの中を捜査。

トジマ屋フーズの冷凍庫を調べると犯行の前日にタンクの中の液体窒素は20リットル減っていた。
実験を行った液体窒素の量と一致する。


戸島の取り調べが行われる。
しかし事件の当日、戸島にはアリバイがあった。

トジマ屋フーズを出て、その10分後にのど自慢大会会場で姿を確認されている。

のど自慢大会会場から現場までの距離は3キロ。
当日はパレードのため、交通規制があり、人も多い中で液体窒素を現場まで運び、のど自慢大会の会場まで10分で戻ってくるのは不可能。

犯人は戸島ではない。

液体窒素を準備した戸島が計画を誰かに引き継ぎ、その人物が液体窒素を現場まで運んだと草薙は考えた。
総動員で防犯カメラを確認するも捜査は難航する。


湯川は内海に変えてみろとアドバイスする。
そして「チーム菊野」の動画を見せ、パレードに使っていた小道具を調べることを促す。
警察は関係者の動きは防犯カメラで調べていたが、小道具まで追ってはいなかった。

高垣智也の自白

内海と草薙はパレードで「チーム菊野」が使用していた宝船を調べる。

調べていくと宝船に取っ手を引っ張ると開く小さな空洞があることを見つける。
麻耶は安定させるためにペットボトルを入れていたというのだが・・・


その後事件当日の防犯カメラの一つにとある人物が何かを運んでいる映像が映っていた。

その人物とは・・・高垣智也だ

高垣は佐織の恋人だった。
沈黙していた高垣だったが、佐織の話が出て動揺。

蓮沼に復讐したいと思ったかという内海の問いかけに

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「そんなつもりで計画に加わったんじゃ・・・」

高垣には復讐する(殺害)という意識はなく、蓮沼をこらしめるだけだと聞いていた。


パレードの終着地点で待ち「チーム菊野」が使う宝船に入っている液体窒素のボンベを蓮沼の所まで運んだ。

では計画を立てた人物はだれか?

最終的に高垣は計画の指示を出していたのは

トジマ屋フーズの社長戸島修作

だったことを内海に教えた。
(高垣くんとんでもないやらかし笑)

過去の事件と現在の事件の関係

戸島修作を取り調べる草薙。
しかし戸島は煙に巻いて計画をしゃべらない。

結局戸島を調べても計画の全容を知ることはできなかった。


高垣と戸島を事情聴取する草薙だったが、二人は実行犯ではない。
ただこの街で多くの人が計画に関わってる。

事件解決させるには

スタート地点でボンベを入れたのはだれか?
蓮沼を実際に殺害したのはだれか?

この二人を特定させる必要がある。


今回の事件と15年前に蓮沼に殺害された本橋優奈ちゃんの事件は無関係ではない。
この事件を解決に導くキーは過去にしか存在しない。

と湯川は草薙に助言した。

増村栄治の正体

警察は再度増村栄治を取り調べる。
増村は実行犯ではないが、蓮沼に睡眠薬を入れ、扉の金具を取り外せることができるのは増村以外ありえない。

そして増村には蓮沼を恨む理由があった

頭を下げる草薙。


増村は15年前の本橋優奈ちゃん事件で自ら命を絶った本橋由美子の兄だった。
父親こそ違えど由美子を親代わりで育ててきた。

このことが増村の母親の戸籍を確認して判明した。

事実が分かってもなお「おれに妹なんかいない」という増村。
増村は蓮沼に復讐するために周囲から由美子と優奈ちゃんにつながるものをすべて処分していた。


最後のピースと思われた増村だったが、実行犯ではなかった。

内海と草薙はなみきやに行こうとする途中で

蓮沼殺害で新倉直紀が自首してきた

との連絡を受けた。

蓮沼殺害の計画

なみきやには計画の全容を把握した湯川がやって来る。

蓮沼の事件の計画を立てるきっかけとなったのが蓮沼がなみきやを訪れた日。
実は増村もなみきやに来ており、協力関係となった。

祐太郎は佐織のことで本当のことが知りたいと戸島と話して計画を立てることを決めた。


キクノ・ストーリー・パレードの日。

計画は順調に進んでいく。

あとは祐太郎が蓮沼の元に行くだけとなった。


しかしここで予期せぬことが起こる。

お店で食事をしていた女性が腹痛で倒れてしまう。
救急車を呼ぼうにも、今日はパレードがあるため、いつ来るかもわからない。
結局祐太郎は女性客を車で病院まで運ばざるを得なくなった。


計画は中止となった・・・はずだった。

が!!

実際蓮沼は殺害されている。

では祐太郎の代わりに蓮沼を殺害したのはだれか?

この質問に祐太郎は答えなかった。

ここで湯川に新倉直紀が蓮沼を殺害させたのは自分だと警察に出頭したと連絡が入る。

蓮沼殺害の犯人は新倉直紀なのか?

計画の目的は蓮沼に佐織をさらったこと、殺害したことを自白させること。
殺害が目的ではないということで直紀も計画に加わった。

計画で直紀の役割は・・・

液体窒素を戸島から受け取り、パレードのスタート地点で、チーム菊野の宝箱に入れること。

無事役割をこなした直紀だったが、パレードが終わった後、戸島から計画中止の連絡を受けた。
しかし計画通り液体窒素は蓮沼の所にある。

直紀は液体窒素を回収するために蓮沼の所に向かった。


のど自慢大会で佐織の才能を目の当たりにした直紀は佐織をデビューさせようと尽力を尽くしていた。
子宝に恵まれなかった二人にとって佐織は夢でもあり、娘同然の存在でもあった。

液体窒素を回収するだけだったが、本来祐太郎がするはずだった計画を直紀が実行することを決意する。
蓮沼に自白させるチャンスは今しかないと。


睡眠薬で寝ている蓮沼の部屋に液体窒素を流し込む。
身の危険を感じた蓮沼は

夜一人で歩く佐織を見かけて、車で後を付け西きくのじどう公園に引っ張っていき、乱暴しようとしたが、抵抗されたため殺した

と計画通りに自白させた。

蓮沼がしゃべったことに驚く内海と草薙。


自白させることはできたが、気づいたが時には蓮沼は死んでいた。

殺害後、直紀は祐太郎や戸島と合流。
蓮沼を自白させたことを報告し、その話を聞いていた祐太郎は「佐織」とつぶやきながら涙していた。

新倉直紀の証言の違和感

警察は蓮沼寛一を殺害したのが新倉直紀だと正式に発表。
事件は収束迎えた・・・。


内海と草薙は一連の経緯を湯川に報告。
事件は解決するも草薙はどこか浮かない顔をしている。

この結末に納得しているのか?

と湯川に痛い所を突かれた草薙は激昂し、「もうしゃべるな!」と胸倉を掴む。


湯川は直紀の証言に違和感を覚えていた。
蓮沼ほどの人物が死に直面したからといって簡単に口を割るわけがない

それは直紀の取り調べをしているときに草薙も内海も思っていたことだった。


しかし直紀は蓮沼から犯行が西きくのじどう公園で起こったことを聞き出している。
事件当日に女性がもめている声と資材の音が聞こえたと言う証言が西きくのじどう公園で実際あった。

直紀は初めから西きくのじどう公園で何かがあったことを知っていたのではないか?

というのが湯川の考えだがまだ確証がない。


その後湯川は佐織が連れ去られたという西きくのじどう公園に足を運んで調べる。
そして内海に調べてほしいことがあると連絡した。

佐織を殺害した真犯人

新倉留美の自宅を訪れた湯川。
湯川は一連の事件の真相を語り始める。

佐織を殺害したにもかかわらず、ずっと余裕を持って沈黙を続けてきた蓮沼寛一。

なぜ蓮沼はあれほど沈黙を続けることができたのか?

それは・・・

佐織を殺害したのが自分ではないから


蓮沼は佐織を殺害した真犯人を知っていた。
真犯人は佐織を殺害した後、動揺から一度現場を離れた。

その隙に蓮沼は佐織の遺体を静岡の実家まで移動して隠した。

真犯人は現場に戻ってきたときに遺体がなくなっていたことに動揺。
結局遺体は出てこず、佐織は行方不明ということになった。


蓮沼の目的は・・・

死体損壊遺棄罪の時効3年間が過ぎるのを待つこと。

3年が過ぎれば自分が罪に問われることはない。


その3年間は菊野市を離れて、佐織の遺体が見つからないようにじっと息をひそめていた。
3年経ち時効は成立。

蓮沼はまずやったことは佐織の死亡を世間に広めること。

そのために実家を自ら放火して、佐織の遺体を警察に見つけさせる。
そして佐織の血痕が付着した長年隠し持っていた作業着を使って、逮捕させた。

蓮沼の目的は事件の真相を自分は知っていることを犯人に知らせること。


計画通り釈放された蓮沼は真犯人に接触する。

湯川はその真犯人の名前を出した。

「あなたですね。新倉留美さん。」

沈黙のパレードで並木沙織を殺害した真犯人はだれ?
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事件の真相

3年前デビューを控えていた佐織だったが、ある日留美を公園に呼び出して「歌手になるのをやめる」と伝える。
佐織は高垣との子供を妊娠していた。
高垣と結婚して幸せな家庭を作りたいという佐織。

佐織は感情的になり

直紀には夢を押し付けられて
留美には才能に嫉妬されて

ウンザリしていたと言ってしまう。


激怒した留美は佐織を突き飛ばす。
資材にぶつかった佐織はピクリとも動かない。

動揺した留美はその場から逃げ出し、自殺しようとするが、我に返り公園に戻った。

しかし不思議なことに戻ってみると佐織の姿はなくなっていた。


ある日新倉家の電話が鳴り、留美が出てみるとその人物は・・・蓮沼寛一だった。

蓮沼は二人のことを見ており、留美が佐織を殺害したことを知っていた。
ただ条件を飲めばあの夜のことは言わないと取引を持ちかけてきた。

留美にはその脅迫に応じるしかなく、夫の直紀には黙ってお金を渡し続けた。


その後夫の直紀は祐太郎と戸島から蓮沼を脅して真実をしゃべらせるという計画を持ちかけられていることを告白。
それを知った留美は直紀にすべてを告白し、自首しようとする。

真相を聞いた直紀は留美を庇うことを決意。
戸島たちの計画を利用して、蓮沼を殺害しようとする。

ただ計画では蓮沼の所に行くのは祐太郎。
直紀は自分が蓮沼の元に自然に行けるように腹痛の女性を仕込んでいた。
これにより祐太郎は病院に付き添わなければいけなくなり、直紀は自然な形で蓮沼を殺害することに成功した。


湯川は留美のことをまだ草薙には伝えていない。

なぜか?

事件にはまだ留美も知らない真相が隠されている可能性があるからだ。

そもそも佐織は突き飛ばしたときの衝撃で死亡したと留美は思っている。
しかしそのときに佐織は出血していたのか?

これを湯川は内海に調べてもらっていた。

事件当時の警察の捜索で西きくのじどう公園から血痕が見つかっていたのか?
しかし血痕が見つかったという記録はない。


湯川が仮説はこうだ。

留美が突き飛ばしたときに佐織は出血していなかった。
蓮沼が静岡に遺体を持ち運ぶときに佐織は目を覚ました。
しかし今佐織が目を覚ましてしまうと蓮沼の目論見はすべて無に帰す。

このときに蓮沼は逃げる佐織を背後から殴り殺したのではないか?

これを証明する方法が一つだけある。

それは・・・

佐織のバレッタを調べること

佐織の致命傷となったのは後頭部にある殴られたような跡。
後頭部に付けられているバレッタを調べて、そこから血液が検出されなければ、留美が突き飛ばしたときに佐織はまだ出血していなかったことの証明となる。

留美は現場に戻ってきたときに落ちていた佐織のバレッタを拾い、大切に保管していた。


湯川は佐織のバレッタを留美から回収した後、草薙にもこの仮説は伝えられた。

最後の結末

草薙はバレッタの結果を直紀に報告しに行く。

バレッタからは佐織の血液は出てこなかった

そうなると・・・


留美は

佐織を直接的に殺害したのが留美ではないということになる。
蓮沼が犯人だということになれば留美は救われる。


直紀は

一方直紀は蓮沼を殺害したのは偶然ではなく、留美を庇うために殺意を持って蓮沼を殺害したことになる。
現在の傷害致死罪から殺人罪になり罪は重くなる。


留美を救うためには直紀が殺意を持って蓮沼を殺害したという自白が必要になる。

またバレッタから血液が検出されたとはいえ、蓮沼が佐織を殺害したという明確な立証が必要。
それを立証するのはかなり難しい。

ただ草薙は佐織を殺害したのが留美ではなく、蓮沼だと必ず立証してみせると約束すると訴えた

それを聞いた直紀は沈黙を破り、自白する。


最終的に直紀が自白したことで事件に関わった人たちの罪状は

新倉直紀⇒殺人罪
新倉留美⇒傷害罪
増村栄治⇒殺人共犯or殺人ほう助で検討中
並木祐太郎・真智子⇒殺人共犯or殺人予備罪を検討するも送検見送り
戸島修作⇒用意した液体窒素で殺害が行われるものの直紀の行為を知らなかったため共犯には問われない
高垣智也⇒共犯には問われず
宮沢麻耶⇒犯罪行為に関与していないため立件対象にはならない


湯川に関係者の罪状を報告する内海。
草薙はどうしてると心配する湯川。

草薙は今日も捜査で駆けずり回っていた。

きっと湯川先生に・・・親友に感謝してると思います
そうか。と言って笑みを浮かべた湯川。

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さいごに

今回沈黙のパレードのあらすじをネタバレありで最後の結末まで紹介しました。
なんか後味がいい終わり方ではなかったですが・・・。

蓮沼が佐織を殺害したということを立証できなければ、結局留美が犯人ということになりますからね。
また真実を聞いた並木家どう思ったのでしょうか。

15年前の事件ももう少し絡んでくると思ってました。
意外と連動してなかったですね。

ちなみにわたしは湯川とイベント回ってるときに真智子の電話で一度なみきやに戻って、その後のことが出てこなかったので、夏美が怪しいと思ってました。
大外しw

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