沈黙のパレードで並木沙織を殺害した真犯人はだれ？

映画『沈黙のパレード』の謎に満ちた物語の中で最も衝撃的な瞬間の一つは並木佐織の殺害事件です。
誰が並木沙織を殺害したのか？
その謎を解き明かし、真犯人がなぜこのような行動に出たのかを探ります。
映画の重要なヒントを手掛かりに、湯川学の鋭い洞察力と推理を追いながら、真実に一歩一歩近づいていきましょう。
この記事では映画の中で事件の時系列を追いながら、最終的に佐織を殺害した真犯人が誰なのかを明らかにしていきます。

並木沙織を殺害した真犯人はだれ？

並木佐織を殺害したのは蓮沼寛一です。

ただ最終的に犯人=蓮沼寛一だとたどり着くまでにいくつもの事件が起こり、複雑に絡んでいます。

最初は佐織が行方不明となった事件。
佐織は平成31年3月29日午後8時頃に何の前触れもなく突如行方となりました。

それから3年経った令和4年6月2日に静岡県牧之原市内で殺人・放火事件が発生。
この現場から3年前に行方不明となった並木沙織の遺体が発見されました。

容疑者とされたのはこの家に住む蓮沼寛一。
しかし蓮沼は取り調べに完全黙秘で釈放されます。

この蓮沼寛一が完全黙秘を貫いたのには理由がありました。

それは佐織を殺害のは自分ではなく、真犯人がいるから。
そのため余裕すら感じさせる態度で黙秘をしていました。

ん？

と思いましたよね。
最初の一文に「並木佐織を殺害したのは蓮沼寛一です。」と書きました。

蓮沼が犯人じゃなければ真犯人は一体だれなのか？
本来であればそうなると思います。

ただ物語の最後にどんでん返しがあり、真犯人は二点三点します。

では真犯人はだれなのか？
二転三転とはどういうことなのか？

物語は平成31年の佐織が行方不明になった日までさかのぼります。

沈黙のパレードで蓮沼寛一を殺したのは誰？

映画『沈黙のパレード』の物語は数年前から行方不明になっていた並木佐織の遺体が発見される事件から始まります。事件の容疑者は湯川の大学時代の同期である刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で無罪となった男・蓮沼寛一でした。男は今...

犯人は新倉留美？

2017年8月のキクノ・ストーリー・パレードののど自慢大会で新倉直紀に才能を見出されスカウトされた佐織。
直紀のレッスンを受けながら佐織はデビューへの道を順調に歩んでいました。

ある日公園に佐織から公園に呼び出された留美。
佐織から歌手をやめること告げられる。

佐織が歌手をやめる言った理由は

交際してた高垣との子供を身籠ってることが発覚。
歌手としてのキャリアよりも高垣と結婚して幸せな家庭を築きたいと思っていました。

これは表向きの理由。
（当然この理由が一番だとは思いますが）

佐織はこの時点では妊娠したことを家族にも高垣にも言っておらず、相当メンタル追い込まれていたと思います。
高垣には言おうとしていましたけどね。
その佐織が今言える自分を育ててくれた新倉夫婦への精一杯の感謝と誠意だったと思います。

佐織の決断に対して、留美は猛反対する。
直紀の夢はどうなるの？と。

二人はもみ合いになり、佐織も感情的になってしまいます。

佐織は新倉夫婦の元で歌手を目指すことに息苦しさを感じていました。

「留美さんは私に嫉妬してる」

留美は自分がデビューできなかったため佐織の音楽の才能への嫉妬
夫の新倉直紀が佐織をデビューさせようと躍起になっていることへの嫉妬

（いや。これは言うたらあかんやつ）
二つの理由で嫉妬していると指摘された留美は逆上。

佐織と留美は口論になり、もつれ合いの末、留美は佐織を突き飛ばしてしまう。
建設資材に強く打ちつけた佐織は倒れ込んでしまい全く動かない。

佐織を殺害したと勘違いした留美はその場を急いで離れて、罪の意識から自らも命を絶とうとします。
しかし我に返り現場に戻ってみると

留美と佐織のことを見ていた蓮沼寛一

留美と佐織がもみ合いとなってるところを見ていた蓮沼寛一。
映画内では言及されていませんでしたが、蓮沼がこの光景に出くわしたのは偶然ではありません。

蓮沼は佐織の後を付けていたと思われます。

以前蓮沼はなみきやで佐織とトラブルを起こしており（蓮沼が一方的に悪いんですが）、お店を出る際に佐織の顔をしっかりと確認しているような様子でした。

佐織が倒れて留美がその場から逃げ出したのを見た蓮沼は遺体を静岡県にある実家に持ち去ります。
おそらく蓮沼はこの時点で留美をゆする計画を立てていたのでしょう。

佐織の遺体を持ち去った蓮沼はそれから3年間息をひそめていました。
遺体の損壊遺棄の時効3年が過ぎて、自身の罪が問われなくなる時まで。