千と千尋の神隠しのあらすじとネタバレ！ラストの謎を紹介

歴代日本映画の中で今もなお第一位の記録を守り続けている千と千尋の神隠し！

今回はその千と千尋の神隠しのあらすじをネタバレありでお送りします。
また物語を最後まで観た人が必ずといっていいほど、気になると思われる謎についても考察していきます。

千と千尋の神隠しのあらすじ

とある街に家族で引っ越してきた10歳の千尋とその両親は車で向かっていた所、森の中に迷い込んでしまう。

途中トンネルを見つけ、中には入って行くとそこには無人のお店がズラリと並んでいた。

そこで食べ物を食べ始めた両親だったが、無断で食べたため、湯婆婆によって豚の姿に変えられてしまう。

その光景をみた千尋は気が動転していたが、今度は千尋の体がすけ始める。

しかしそこへハクという少年が現れ助けられる。

千尋はそのまま連れられて、ハクの働く温泉宿に連れて来られた。

ハクは八百万の神様が客として来る温泉宿で働いていた。

ハクからこの世界で仕事をもたないものは湯婆婆によって動物に変えられてしまうという話を聞き、千尋はハクに言われた通りに釜爺という者に会い働かせてもらえるように頼む。

最初は断れていたが、最後には釜爺の助けもあってなんとか主人の湯婆婆に会わせてもらえることになった。

湯婆婆とは温泉宿の主人にして魔女

今度は湯婆婆に

ここで働かせて下さい！

と頼み込む。

千尋はここでは「千」という名前でなんとか温泉宿の油屋で働かせてもらえることになった。

その後、ハクの計らいで両親に会ったが、豚になった父と母は人間の頃の記憶をなくしていた。

そして千尋は「千尋」という自分の名前を忘れかけていることに気付く。

この世界では湯婆婆は人の名前を奪って支配していた。

ハクはすでに名前を完全に奪われ思い出せずにいた。

ある日油屋に強烈な異臭を放つ神が現れ、そのお世話を千尋が担当することになる。

強烈異臭に悪戦苦闘する千尋だったが、その神から棘やゴミのようなものを取り除くと元の姿に戻った。

強烈な異臭を放つ神の正体はくされ神ではなく、河の神だった。

千尋の行動によって元の姿に戻った河の神は

油屋には大量の砂金を
千尋にはクサダンゴを

残して去っていった。

このことで千尋は湯婆婆や油屋のみんなから認められるようになる。

千尋はいつものように目を覚まし外を見渡すと一匹の白龍が何者かに攻撃されているのを見つける。

その白龍がすぐにハクだとわかり千尋は一時的に匿う。

大怪我をしていた白龍はすぐに出て行ってしまうが、千尋をハクが心配になり、その白龍の後を追う。

その途中に千尋は油屋に客として来ていたカオナシと遭遇する。

カオナシは油屋のみんなが喜んでいた砂金を千尋にも渡そうとするがほしくないと拒絶され回りの者を次々と飲み込み暴走し始める。

その頃湯婆婆の部屋では湯婆婆の双子の姉である銭婆が現れ

坊をネズミに
湯バードをハエに
頭を坊に

魔法で変えてしまう。

銭婆は湯婆婆の命を受けて魔女の契約印を盗み出そうとしたハクを追って来た。

そんなハクを守ろうとする千尋。

瀕死のハクは最後の力を振り絞って銭婆を退ける。

魔女の契約印にはそれを盗もうとするものを死に至らしめるというまじないがかけられてあった。

その魔法を解くために河の神からもらったニガダンゴをハクに食べさせる。

その瞬間ハクの口から魔女の契約印と虫のようなものが出てくる。

千尋は誤ってその虫を踏み潰してしまうが、これでハクを苦しめていたまじないを取り除くことができると安堵する。

しかし白龍から元の体に戻ったハクは衰弱しきっていた。

千尋はハクを助けるために千尋は銭婆の所に行くことを決める。

油屋では暴走するカオナシを湯婆婆が抑えていた。

千尋はカオナシの暴走を止めるべく目の前に現れ、ニガダンゴをカオナシに食べさせる。

するとカオナシは苦しみ出し、千尋を追いかけ始めた。

カオナシは途中で蛙を吐き出し、千尋は前の姿に戻ったカオナシと電車に乗り込み銭婆の所に向かう。

目覚めたハクは湯婆婆の元へ向かい、目の前にいる坊が銭婆によって変えられた頭であることを教える。

激怒する湯婆婆にハクは自分が坊を取り戻して来る代わりに千尋と両親を元に戻してもらえるように頼む。

※ここからは千と千尋の神隠しのラストをネタバレしていますので、注意してください。

千と千尋の神隠しのラストをネタバレ！

千尋は銭婆の所にたどり着き魔女の契約印を返し、銭婆に謝る。

銭婆は契約印からまじないが消えていることに気づく。

そのまじないは踏み潰した虫だと思っていたが

実はその虫の正体は湯婆婆が弟子を操るために仕掛けていたものだった。

そんな千尋たちを銭婆はやさしく迎え入れもてなす。

そこへハクが現れ、無事なことに千尋は安堵する。

そして千尋や坊たちは銭婆の所を後にし、油屋に戻る。

ハクの白龍の背に乗って戻っている最中に千尋はあることを思い出す！

千尋は小さい頃に川に落ちたことがあり、その川の名前というのはコハク川。

ハクの本当の名前はコハク川を司る神であるニギハヤミコハクヌシだった。

自分の名前を取り戻したハクは白龍から人の姿に戻った。

油屋に戻った二人は湯婆婆の前に現れる。

千と千尋の神隠しのラストの謎！

千と千尋の神隠しは全体を通してファンタジー要素の強い作品です。

それだけに謎も非常に多い！

ここではその謎の中でも特に気になるラストの謎について
迫りたいと思います。

千尋が豚の中に両親がいないと言い当てた謎

千尋は油屋の前で多くの豚の中からなぜ両親がそこにはいないと言い当てられたのでしょうか？

これには当時からいろいろ説が存在していました。

① 家族の絆の強さを表している
② 不思議な力を持つニガダンゴの影響
③ 銭婆にもらった髪留めの効果

全部ありえますね！
いろいろな解釈ができるシーンです。

ちなみにこのシーンについて宮﨑駿監督は

『千と千尋の神隠し』公開されたときね、最後の豚の集団を見て、千尋がお父さんとお母さんがそこにいないとなぜ分かったのか説明していない。
論理としておかしいと、説明を求めるタイプの人達がいる。
でも、僕はそういうのを大事だと思っていないから。
これだけの経験を経てきた千尋は両親がいないことが分かる。
なぜ分かるか、でも分かるのが人生ですよ。
それしかないんですよ。
そんなにここが欠けてて、あそこが欠けててって指摘ができるなら、観客が自分で埋めればいいんだから。
僕はそんなところに無駄な時間を費やしたくないんですよ。

簡単に言うと論理を考えるのは無意味で答えはないということですね。

ハクが千尋に振り向かないでといった謎

ハクが千尋と別れる時に言った言葉

「決して振り向いちゃいけないよ。トンネルを出るまではね。」

途中で千尋は後ろを振り向こうとしますが･･･踏みとどまります。

なぜ振り向いてはいけないんでしょうか？
振り向いたらどうなっていたのでしょうか？

これははっきりとした答えがあるわけではありませんが、振り向いてしまうと

元の世界に戻れなくなる
ダルマになってしまう

という説があるようです。

元の世界に戻れなくなるのは定番ですね。

ダルマになってしまうというのは冒頭のシーンでなぜか入り口にいたダルマはクローズアップされています。

このダルマを冒頭に映した意味はラストの振り向いてはいけないの伏線でつながっているようにも思えますね。

入る時と出る時のトンネルが違う謎

引っ越しの時に偶然迷い込んだトンネル。

そのトンネルが入る時と出る時とで形が変わっていることは明らかです。

この理由というのは

入る時のトンネル ⇒ 魔法がかかった状態
出る時のトンネル ⇒ 魔法が解けた状態

という説があるようです。

確かに異世界では湯婆婆は魔法を使いますしね。

車に埃や落ち葉があった謎

ラストのカットの直前のシーンで千尋と両親がトンネルを抜け、車に戻った際、車は落ち葉がのって、車は埃だからけになっていました。

実は千尋たちが異世界に行っている間にかなり時間が経過していたのでは？

と思わせるシーンがありました。

ストーリーをみると千尋が異世界にいたのは4日間なのでは？
と言われています。

しかし4日間で車があれだけ劣化するかというと･･･
それは考えづらいですよね。

ストーリーをよくみてみると月の満ち欠けで一ヶ月以上たっているという意見もありました。

異世界と現実世界では時間の流れが異なる

と考えるのが妥当かもしれませんね。

ただもし現実世界で一ヶ月間行方不明だったとしたら、たいへんなことになってそうです笑